さて、実際に「教習指導員」になるには、具体的にどうすればいいのでしょう?
指導員になる方法は、細かく見ていくといくつかありますが、最も一般的な例を紹介します。
教習所の教官(教習指導員)になる場合、どうすればよいか解らない方も多いと思いますが、
まずは教習所に入社してから資格取得にはげむのが一般的です。
入社後、先輩指導員から道路交通法や運転技術を学ぶと同時に、人に伝える"伝達力"や"説明力"なども身につけていきます。
教習所に就職したら、いよいよここから修行の日々が始まります。
指導員審査は年に2回ほど行われるので、入社してから最初の審査を受けるまでの3~6ヶ月の間は"指導員見習い"として、教習生の送迎や受付・掃除などの仕事をしながら、事前教養(審査の前に受けておくことが必須の科目)を受けることになります。
事前教養のほか、審査の前に公安委員会の行う3週間ほどの教育研修にも参加が義務づけられており、審査合格後も現場事後教養(審査後に受ける必須の科目)を受けることになります。
審査までに合計146時限の教養科目を受講。
審査合格後、
総合計170時限の教養科目を受けます。
この期間は「仕事もあるから疲れてるし、勉強なんて身が入らないよ…」と、
ついつい勉強が後回しになってしまうことも。
しかし審査は厳しいです。
教習指導員は、クルマの運転が初めてという人に正しく安全な運転を教える重大な任務がありますから、それも当たり前。審査当日に後悔しないよう、しっかり勉強してくださいね。
教習所に入社してから数ヶ月、いよいよ審査です。
今まで仕事と勉強の両立はなかなか難しかったと思いますが、ここで合格すれば晴れて指導員となります。
審査は日程にもよりますが、2、3日かかります。
今まで勉強してきたことを充分発揮できるよう、体調は万全にしてください。
※各()内の%は、合格基準です。
※筆記・技能・面接審査の詳細(審査項目・審査方法など)は都道府県によって異なる場合があります。
「こんなに勉強することがたくさんあって、合格基準も厳しいの?」
と思ってしまうかもしれませんが、生涯無事故運転者を育成するには絶対に必要な知識です。
先輩指導員に相談しながら勉強すれば一発合格も夢ではありません。
厳しい審査をクリアしたら、次は先にも触れた、事後教養を教習所で受けることになります。
内容としては、教習原簿の扱い方や教習者の見学・実習など。
事前教養とは違って、勉強というより実際に指導員としての業務に直結する研修のようなものです。
これを終えて、ようやく教習指導員となります。
教習指導員および技能検定員の資格を取得するためには、公安委員会が行う審査に合格する必要があります。 審査を受けるための資格条件には、次のものがあります。
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※ただし、教習指導員・技能検定員のどちらも、以下のいずれかに該当する場合は指導員になれません。
なお、「教習指導員資格は普通一種、普通二種、普通二輪、大型二輪、大型一種、大型二種、牽引車、大特車など、"車種毎の資格"であり、指導員試験を受験するには"受験する車種の免許"を所持していることが必要です。